世界中で政府による金融機関救済の為、公的資金の注入が行われていますな。
これで、景気回復が望めるのでしょうか?
短期的結論からして、否です。
まず、何故不景気になったのか?
それは、「 金融機関が金融引き締めを行ったから 」です。
まず、お金の仕組みを知る必要があります。
■ お金はどうやって生み出されるのか?
まず、現在のお金には本来的な意味での裏づけが有りません。政府に委任された中央銀行が印刷して、それを政府が法貨として定めているだけです。そして、法貨というのは受け取りを拒否できない通貨な訳で、強制的にお金の価値を持たされているんですね。
最初の通貨発行時に、政府が国債を発行して引き渡します。受け取った中央銀行は、その国債を裏づけに商業銀行等へ貸付を行います。そして、商業銀行はその貸付(現金)を裏づけにして企業等へ貸付を行います。こうやって、世の中にお金が流通する訳なんですが、段階を踏む内にどんどんお金が増えていくんです。何故か?
それは、準備金制度という仕組みを利用しているんですね。その仕組みは、総貸付高の何パーセントを現金等価物で保有しなければならない、逆に言うと、現金の数倍のお金を貸し付ける事が出来るって事です。はっきり言って、お金のやり取りは帳簿上、口座上の数字のやり取りに過ぎません。ですんで、現金は必要ないんですね。更に、借金は銀行の債権として売買され、それがまた、新たな借金の元手となる準備金となる。一般市民から現預金を出来るだけかき集める、一般市民に多額の消費性ローンを組ませる。これらも準備金になる訳です。
つまり、企業・個人・政府の借金が増えれば増えるほど、世の中に流通するお金が増える、マネーサプライが増えるという事です。そして、景気が良くなる、金回りが良くなる。
これで分かりましたよね。不況へ導く方法が。
借金を回収しだす、新たな貸し出しを制限する、それだけです。かなりのレバレッジが効いていますから、一旦借金を回収しだすとマネーの流通量が一気に減少、世の中の金回りが悪くなる、不景気になる訳です。
じゃあ、なんで不景気になるような借金回収を銀行が行うのか?
それは、世の中の物の値段を一旦暴落させて買いあさる為なんです。
ここで言う銀行とは、国際的に大きな力を持つ金融集団の事です。一見、金融機関に見えないような集団もあります。ただ、それらは綿密に連携して金儲けを企てているんですね。
支配する者と支配される者。この関係が無くなった事は歴史上一度も有りません。ただ、支配する方法が変わっただけです。武力の時代から経済の時代へと。
上記内容は、「 マネーを生み出す怪物 」の要約です。私個人的な考えでは有りません。ただ、結構真実性は高いと思いますな。
因みに、この事はかの有名な ロバート・キヨサキ氏 も語っていますな。Yahoo Financeの記事で取り上げられていますよ。
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