ゲーム産業の勇、任天堂。ここ最近、株価がものすごく上昇したので、
みなさんも注目されたと思います。
では早速分析してみましょう。
PER PBR ROA ROE
H20 34.77 7.96 0.145 0.229
H16 40.37 1.50 0.033 0.037
これを、東京エレクトロン 8035 と比較してみたいと思います。
PER PBR ROA ROE
H20 11.63 2.25 0.130 0.194
H16 168.84 5.07 0.015 0.030
H20年度に関しては、任天堂、東京エレクトロン共に同じようなROA、ROEの数値を示していますね。H16年度に関してもROEの水準はほぼ同じ、ROAに差が有るのは、東京エレクトロンのほうが自己資本比率が低かったからです。ですが、H20年度には両企業とも、自己資本比率が65%前後となってROAに関しても良く似た比率になっています。
例えばトヨタの場合、ROA 0.047、ROE 0.130ですので、任天堂・東京エレクトロンのROE、ROAの数値は結構優秀だと言う事です。
ですが、両社のPER、PBRには大きな隔たりがあります。
(PERとPBRの比率) = ROE が同じような会社は比較可能と私個人的には考えていますんで、比率が同レベルなら同じような 経営力 = お金を生み出す力 を持っていると思うんです。しかし、結果的にPER、PBRの数値に差があるというのは、
:人気(知名度)に差が有る
:近未来が想像しやすい
の結果です。
任天堂と東京エレクトロンのどっちが買いか?というと、指数的な割安感では後者と言う事になります。市場心理が強いとき(人気が有るとき)は、投資する時期には適していない。逆に人気の無い東京エレクトロンは買い。
近未来の業績が想像しやすいという基準も結構重要です。やはり、任天堂はそういう意味で東京エレクトロンよりも一般的に想像しやすいのでしょう。ですので逆に、東京エレクトロンを研究すべきです。
もちろん、任天堂にも買いの時期がいずれやってくると思います。私個人的には、PBR4.5前後でなら任天堂の人気振りからして買ってもいいように思います。
今後の任天堂の利益が毎年10%成長、純資産に利益の70%分組み込まれると(結果ROEが21%前後を維持)想定して、5年後、PBR4.5で株価¥80,000、PBR5.0で¥88,000。
近々¥38,000付近(PBR4.5前後)で購入したとすれば、5年後まで複利で約18%のリターンが期待できると言う事ですね。十分に待ってからでも遅くはありません。過去の経験からして、株価には波があります。
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