荒谷のローリスク株式投資 − 日本・中国優良企業で長期資産運用

日本・中国優良企業・株式で長期資産運用(長期投資)を行う私が、素人なりにも資産運用について日々コメントします。

テーマとしては、短期的なキャピタルゲインのみを狙った投資ではなく、配当金等のインカムゲインも重視した長期投資を取り扱います。
業種的には、自動車産業、エネルギー関係(電力・ガス会社)を中心に、燃料電池などの新エネルギー関係にも触れていきます。
国内はトヨタ自動車・任天堂・東京ガスを中心に検証。海外市場では、特に中国株・経済について紹介。欧米、インド株(BRICS)についても随時触れていきます。いずれの場合も長期資産運用で挑みます。
出来るだけ具体的なデータを用い、各種指標(PER、PBR、ROE等)、企業決算の分析、業界同業他社との比較等の記事を載せていこうと思います。

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日産自動車の配当金の推移 (トヨタ)

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前回の記事マツダ ホンダの配当金の推移 (トヨタ) 、前前回の記事トヨタ 配当金の推移 に引き続いて、今回は日産自動車(7201)の配当、及び各種指標を見てみたいと思います。

年度、配当額、PBR、配当利回り、配当性向の順で掲載しています。
PBR、配当利回りは決算月の前年11月末の株価で算出しています。

:H20 40円 1.47 3.16% 33.81%
:H19 34円 1.63 2.41% 30.36%
:H18 29円 1.63 2.35% 22.94%
:H17 24円 1.79 2.21% 19.11%
:H16 19円 2.53 1.52% 15.46%
:H15 14円 2.25 1.43% 11.77%


下記以降、トヨタ、ホンダとの各種指標を比較していきたいと思います。
掲載している数値は、
年度、トヨタ、ホンダ、日産の順に掲載しています。

■ トヨタ、ホンダとの PBR 比較


:H20 1.65 1.50 1.47
:H19 1.89 1.66 1.63
:H18 1.77 1.48 1.63
:H17 1.31 1.38 1.79
:H16 1.33 1.46 2.53
:H15 1.44 1.71 2.25


日産に関しては、H16・15年度の高PBRが徐々に低下、近年はホンダと同水準になっています。
ホンダに関しては、トヨタに対してここ数年で、PBRが若干低くなる傾向が見られます。

日産のPBRの変化はROEの低下から読み取れます。H15年度ROE 27%が、年を追うごとに低下、H20年度は12.5%になっています。トヨタのROEは、H15年度の12.7%〜14.5%と徐々に上昇しています。
本田はH15年度16.2%〜13.2%と低下していますが、日産程の変化率ではありません。ただ、その低下分がトヨタとのPBRの差を生んでいるのかもしれません。

■ 配当利回り、配当性向


:配当利回り
:H20 2.24% 2.29% 3.16%
:H19 1.71% 1.63% 2.41%
:H18 1.55% 1.49% 2.35%
:H17 1.68% 1.32% 2.21%
:H16 1.37% 0.94% 1.52%
:H15 1.12% 0.69% 1.43%


:配当性向
:H20 25.67% 26.01% 33.81%
:H19 23.35% 20.62% 30.36%
:H18 21.27% 15.30% 22.94%
:H17 15.87% 12.37% 19.11%
:H16 12.90% 8.51% 15.46%
:H15 12.77% 7.31% 11.77%


配当利回りは、日産が他社と比べてH17年度からは約1.0%高い傾向を示しています。これは配当性向が他社と比較して5〜10%高いのが原因です。ルノーが44.3%の株式を保有する関係で配当性向が高いのでしょうか。
ホンダに関しては、H17年度から配当性向を急激に上げている事が分かります。

■ 純利益の変化率 H15からH20年度に対して

:トヨタ 181%
:ホンダ 140%
:日産  97%


トヨタ、ホンダともに上昇していますが、日産のみ低下しています。

■ 売上高・純利益率

H15〜H20の推移を見てみましょう。

トヨタは、5.88〜6.53%で全期間安定しています。おおむね6.50%前後を維持しています。
ホンダは、5.35〜5.00%で、H18年度に関しては6.03%となっています。5.0%を切った年はありません。
日産に関しては、7.25〜4.46%と、低下の一途を辿っています。

■ まとめ

やはり、トヨタの安定成長ぶりが目立つ結果となりました。

PBRの差はROE(資本効率)の差、安定成長(低リスク)、業績の下振れの度合いが低いと思われている、と言う事ですね。

ホンダは若干のROEの低下が見られる事から、トヨタとの差が生まれている。
配当性向にしても他社の後追いをしているように見えます。

日産に関しては、華々しい復活劇からの余韻が冷め、ROEの低下から現実的な株価評価へと情勢が変化、さらに悪化するのではと言う思惑も今現在は働いていると見られます。
6/23現在の株価905円で計算するとPBR1.05となっており、トヨタの1.40、ホンダの1.46と比較して、かなりの差が生じています。ただ、配当性向が高いので配当利回りは他社と比べて高い事が魅力でしょうか。

今現在、ホンダがトヨタのPBRを上回っていますが、これは、来期の業績予想に関して、トヨタの方が今期に対する修正額を大きく見積もっている事が影響しているのではないかと思われます。ホンダが発表しているH21年度純利益は、今期に比べて81%ですが、トヨタは70%と予測しています。

以前の記事トヨタ(7203) 比較!ホンダ、スズキ、現代、タタのPBRとROE  でご紹介した各企業の地域別売上シェアの表を見ると、今一番問題視されているアメリカ市場の売上高のウエイトがホンダ48.4%、トヨタ34.2%ですので、ホンダの業績の方が危ぶまれるべきだと思いますが、どうなんでしょうか?

いづれにしても、低リスクの観点からは、トヨタが一番手の投資対象である事は間違えありません。ただ、素人分析ですので、もっともっと詳しく見て行きたいと思います。特に、ホンダと日産の純資産の増加スピードがトヨタに比べて著しく高かったH15〜18年度の原因を吟味してみたいと思います。

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