はい、電気自動車関係のニュースが各自動車メーカーより頻繁に発せられる今日この頃。電気自動車はこのまま順調に普及し、自動車の次期スタンダードになるんでしょうか?
様々な問題があると思います。
■ 電気自動車普及への6課題
1:電気自動車の性能の問題
2:インフラの問題(先進国における)
3:石油業界の問題
4:税制の問題
5:環境問題
6:世界的な販売計画
1,2は問題ないと思います。3、4、5、6が重要です。
3、ガソリンスタンドと石油元売を分けて考えます。ガソリンスタンドで、石油元売直営で無い場合、電気を売る事で儲かる仕組みさえ構築できれば存続する可能性があります。元々、例えばエネオスの看板を掲げて営業しているスタンドも、完全にエネオスから卸されるガソリンで営業している訳ではありません。結構、違う業者からガソリンを買っています。それを混ぜて売っているんですね。ですから、エネオスに忠誠を誓っている訳じゃないんですね。ですから、石油元売からの仕入れをゼロにして儲かる仕組みがあるのなら喜んでそっちに移行するでしょう。ですから、3で問題なのは石油元売の存続です。石油は精錬過程で必ずガソリンが精製されます。ですから、電気自動車が普及すると使い道がほぼ無くなる訳ですよ。この売り上げ減は会社存続に関わります。エンジンオイルの需要も無くなりますから、問題は大きいです。ガソリンは化学材料として使用出来そうですが、販売価格は供給が増す分落ちるでしょうね。
4、これも大きな障害です。政府はガソリン税にかなりの税収を見込んでいます。これは、昨年の出来事からも明らかです。この問題は過去記事でも取り上げましたが、この減収分を補う為に政府は新たな税源を確保する事でしょう。ですから、電気自動車が普及することによって一般人の負担が単純に減るとは考えにくいです。
5、自動車単体で見た場合、確かに排気ガスを出しません。ですが、その電気を作り出すのに結局石油を使用するのであれば根本的な環境問題の解決にはなっていません。ですから、電気を作り出す仕組みを自然エネルギーに変えなければなりません。
6、メーカーの立場からして、電気自動車とガソリン自動車を両立させる事は収益面でかなりの負担です。先進国では電気自動車が早期に普及するかもしれませんが、途上国ではそうはいきません。延々と砂漠や荒地が続く地域は世界中いたるところにありますし、そもそも新車で自動車を買うことの出来ない人が多数居ます。こう言う人々にとってはガソリン車は便利な訳です。電気自動車なんてよっぽど進化しない限り購買対象になりません。
上記を踏まえると、あながちハイブリッドシステムは侮れません。ですんで、トヨタの姿勢は正しい可能性が高いと個人的には考えます。
■ ハイブリッドシステムを普及させても回り道にならないかもしれない
トヨタ自動車、小型EVコンセプトモデル「FT-EV」を北米国際自動車ショーに出展
最近トヨタが2012年から電気自動車市販開始と発表しました。
「 2012年かよ〜。遅くないか? 」 と感じている方も多いと思いますが、トヨタとしては2012年以降もおそらく電気自動車の時代はまだまだと考えていると思います。ただ、2012年というのは北米での話しで、日本市場では早ければ2010年に電気自動車を一般発売する計画だそうですな。
以前の記事、自動車メーカーのジレンマとは矛盾する書き込みになっていますが、良く考えたら今回の記事のような考えにも行き着くんですよね。特に、3と6の部分がネックです。
個人的には電気自動車の普及を願っています。日本市場では急激に普及させることが可能でしょう。ただ、世界的には採算性・利便性からしてハイブリッドがまずは本流になるのではないでしょうか。今のところ私はそんな風に考えています。
トヨタ的には、電気自動車を近距離用とし、プラグインハイブリッドで長距離用をカバーする。これが基本方針のようです。2009年10月頃に、プリウス・プラグインハイブリッド仕様を法人向けに販売する計画も既に有ります。
電気自動車普及への計画・実行は着々と進めつつ、まずはハイブリッドを一気に普及させる。そして、ハイブリッドシステム車両にプラグインの部分を後付けする、バッテリーも高性能な物に後で換装する事で、現状のハイブリッド車両も実質的に電気自動車に生まれ変わらせる事ができる。
完全な電気自動車の時代に移行するにはやはり、航続距離が余裕を持って200kmは必要でしょう。しかも充電を5分以内に出来るようにする必要が有ると思います。ただ、メーカーは利益追求集団である為、「 可能な事を可能と発表していない可能性 」も見過ごせませんが。
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